読んでほしい評論文
自分探しに疲れた人へ
「私とは何か」 平野 啓一郎 著
現代人を悩ませる「本当の自分」探し。芥川賞作家が
対人関係ごとに異なる複数の顔を持つ「分人」という
視点により 私たちを不安や自己否定から解放する。
『本当の自分』なんて探さなくていい、
『全部が、本当の自分』です。
[大学入試出題]
埼玉大学(2024年後期)、明治大学(2017年)など
「ケーキの切れない非行少年たち」
宮口 幸治 著
非行行為をする人を減らす方法として、「ほめる教育」や
反省させるだけの現状を批判し、見る・聞く力などの認知
機能を高めること、社会性を身につける教育支援を挙げる。
(2章 P38)
”故・岡本茂樹先生の著書『反省させると犯罪者になります』
を読んだとき、私が真っ先に感じたのは、「反省できるだけ
でも上等ではないか」ということでした。
(高1生・Hさん)
「暇と退屈の倫理学」
國分 功一郎 著
人間は、食と住と健康が確保できても満たされない「退屈」
の状態から、快楽や楽しさではなく「苦しみ」を求める。
さらに幸福を追求するためには 教養や訓練が鍵となる。
忙しい受験生にこそ読んでほしい。
『なぜ勉強するのか』『退屈とは何か』
を考えることは、実は最高の頭のトレー
ニングになる。
[大学入試出題]
同志社大学(2013年) など
「おとなの教養」 池上 彰 著
自由な発想・思考のために必要な7つの教養を解説。
宗教、宇宙、経済、歴史など、現代版リベラルアーツ
の学びをスタートするには最適な入門書である。
(序章 P30)
”すぐに役に立つことは、
世の中に出て、すぐに役に立たなくなる。
すぐには役に立たないことが、
実は長い目で見ると、役に立つ。”
(高1生・Yさん)
「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」
山中伸弥 羽生善治 是枝裕和 山極壽一 永田和宏 著
iPS細胞、将棋、映画、ゴリラ研究・・・各界の成功者が
何者でもなかった頃の失敗、挫折、苦労を語ることで
若者の自分らしい夢中になれる挑戦を促してくれている。
こんな偉い人たちがダメな自分と同じだと
わかったら、「一歩を踏み出す」勇気が
湧いてきます。
「スマホ脳」 アンデシュ・ハンセン 著
人間が進化の過程で獲得してきた脳の本質を エビデンスを
もとに鋭く解き明かし、記憶力や集中力、学力を向上させる
ためのヒントを提言している。
(第7章 バカになっていく子供たち P180)
”マシュマロをすぐに1個もらうより2個もらうために
15分待てる4歳児は基本的に、数十年後に学歴が高く
いい仕事に就いている。”
「看取りの医者」 平野 国美 著
日本人が失いかけていた「幸福な死」を再び取り戻す
ための医療体制のヒントが、8つの在宅死の感動的な
事例と合わせて語られている。
(第七話 女子中学生の一言 P185)
”戦後の高度成長期以降、日本人は家庭から病人と死を
遠ざけ、それをすべて病院に預けてきた。障害や重病
や死が、子供たちの視界から消えてしまったために、
子供たちはその痛みを思いやる機会を喪失した。”
(高1生・Yさん)
「サピエンス全史(上)(下)」
ユヴァル・ノア・ハラリ著
世界史という科目を超越し、人類や世界を俯瞰した
視点を養える。多くの動植物種を絶滅に追い込んだ
人類の大罪、地球の支配者から脱落する未来に思い
が至る。
教科書の暗記だけが歴史じゃない。
物事を俯瞰して見る面白さを知ってほしい。
「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞に
ついて聞いてみた」山中 伸弥、緑 慎也 著
山中伸弥教授が「ジャマナカ」と邪魔者扱いされた整形
外科医時代からiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞するに
至る波乱万丈の人生を語る。研究職の実状がわかる。
(第1部 P74)
”ただ、ここで研究をやめたら、臨床医の世界から逃げ出して
以来、二回目の挫折になる。それはあまりに情けない。研究を
やめるべきかつづけるべきか迷っているうちに、朝も起きられ
なくなっていきました。”
「新版 動的平衡
生命はなぜそこに宿るのか」福岡 伸一 著
健康食品、遺伝子組み替え、再生医療(ES細胞、iPS細胞)
に対する批判的考察を加えながら、生命は 分解と合成を
絶えず繰り返す動的平衡であると主張。
(第9章 P295)
”一言で言えば「生命は、作ることよりも、壊すことを
一生懸命行っている」ということである。”
[大学入試出題]
滋賀医科大学(2020年前期 医・看護) など
(高1生・Aさん)
「元素周期表で世界はすべて読み
解ける」 吉田 たかよし 著
100種類を超える元素の性質などを周期表の配列をもと
に整理。日常生活や健康維持に役立つ情報が多く、目から
ウロコ。
(第7章 P179)
”「周期表で人体がよく使う元素の真下にある元素は、毒性
があることが多い」というパターンを最も典型的に示してい
るのが、グループ12の亜鉛・カドミウム・水銀です。”
「思考の整理学」 外山 滋比呂 著
歴代の東大生・京大生が根強く支持するエッセイ。
壁にぶつかったとき、新しいアイデアが必要なとき、自分の
能力を最大限引き出すための知恵が 数多く詰まっている。
(Ⅱアナロジー p63)
”わかりにくいところを、思い切って速く読んでみると、
かえって、案外、よくわかったりする。残像が生きて、
部分が全体にまとまりやすくなる”
代表的日本人を知りたい人へ
「代表的日本人」 内村 鑑三 著
西郷隆盛や上杉鷹山ら偉人の生き様から、日本人の精神
と武士道の真髄を探求。「品格」と「倫理観」に満ちた、
日本人が持つべき誇りを問いかける不朽の名著。