ーー入塾は高1の12月でした。塾に入ろうと思ったきっかけは?

 数学の点数がなかなか上がらなかったため、母の勧めで入りました。

ーー第1志望校は地元の愛媛大ではなく、一年を通して山口大にしていましたね。

 愛媛大学は2次試験が小論文と面接で大変そうなので、2次が英語のみの山口大学にしました。

ーー共テ模試は 高3の9月469点で第1志望の山口大はD判定の大ピンチでした。その頃の心境は?

 勉強をずっとやっていても点数が上がらなかったので焦りもあったし、しんどかったです。

ーー共通テスト本番は592点で、9月から123点の驚異的アップ。よって、山口大は余裕のA判定、前期試験の合格は確になりました。最後の最後で得点を伸ばせた理由は?

 学校の授業中にやった共通テスト演習を家でも何度も解いて復習をしっかりしました。国語はさらに過去問をたくさん解いて、文章を読み取る力をつけました。数学は、過去問が10年分以上単元ごとにまとめられた塾のプリントを解くことで傾向をつかむことができました。

ーー苦手だった国語が驚異的に伸びたのはその過去問を解いたためですね。古文は本番で50点満点でした。

ーー国立大学の推薦入試は共通テストの点数と学校の評定が合否の決め手になります。とはいえ、面接が苦手なのに結局、本命の愛媛大の「共通テストを課す推薦入試」に出願を決めた理由は?

 推薦入試の出願時(11月)は共通テストで合格点をることができないと思っていたので、苦手な面接も頑張ろうと思い、母の強い勧めもあって決めました。

ーー共通テスト本番で点を取り過ぎたので、私立大学は急遽出願をやめましたね。

 お金の節約になるし、受けるのが面倒だったので、母と相談して私立は受けませんでした。

ーー川上理数塾の良かったところは?

 青チャートの問題を何度も解くことで数学の基礎を身に付けることができました。固定の曜日に自習に行くことで勉強の習慣ができたのも良かったと思います。

ーー大学では、どのような専門性の追求や社会課題の解決に取り組みますか?

 愛媛大学看護の地域枠では、山間部・島しょ部での実習があります。実際に訪れることで、僻地の医療の状を身をもって知ることができるので、僻地特有の問題を解決することに協力したいと思っています。

ーー後輩へ受験勉強のアドバイスをお願いします。

 復習は大事なので大切にしてください。

 

ーー合格後にいただいたお菓子の袋の中に、さりげなく暖かいメッセージが入っていました。承諾をいただいてご紹介します。

『ヒトは苦労して手に入れたものは大切にする。

 楽をして手に入れたものは簡単に失われる。』

ーー他塾から移ってきて成績を上げながら、最後の最後まで苦労して手に入れた大学生活ですから、彼女の“たのしみ”は格別ではないかと想像します。