読んでほしい小説
高校生に特に読んでほしい小説をご紹介。
「下町ロケット」 池井戸 潤 著
家業の町工場を継いだ社長 佃が自ら開発した新しい技術
を守りぬくプロセスが感動的である。資金調達の労苦、
特許侵害の訴えなど、企業の実状が伝わり、技術者が何
のために働くのかを問いかける。
「かがみの孤城」 辻村 深月 著
(大阪大学合格・Sさん)
「人魚が眠る家」 東野 圭吾 著
脳死と臓器移植に直面する当事者の心情が伝わってくる。
重い障害や疾患を持つ人を救う様々な形を知ることができる。
(救命に尽くす医師、テクノロジーを駆使するエンジニア、
臓器移植手術のための資金集め、脳死に関わる法律の改正)
「秘密」 東野 圭吾 著
バスの転落事故で奇跡的に助かった娘の体に、死んだはずの
妻の魂が宿る。人生をやり直すべきかがテーマの一つである
本作品を読むと、現実世界の戻らない一瞬一瞬が貴重に思え
るようになる。
「夜のピクニック」 恩田 陸 著
一昼夜歩き続ける学校行事『歩行祭』に参加する高校生の
話。友人関係、恋愛など、小さなエピソードにともなう生々
しい高校生の心の動きに触れることで、おだやかな幸福感を
味わえる。
「そして、バトンは渡された」
瀬尾 まいこ 著
自分ではない誰かのために精一杯尽くしているときが
本当の幸せであること、他人から精一杯愛されている
ときの大きな幸福感、その相対する両者を一緒に強烈
に感じさせてくれる。