化学の難問指導
川上理数塾の
化学の演習指導では、
●「この反応はなぜ起こるの?」
「どういう覚え方があるの?」
にわかり易くお答えします。
●基本にもとづいた解法を
教えますので、
どんな問題でも解ける
自信がついていきます。
難関大学の化学の試験問題には
化学系の大学で習う専門的な内容が
当たり前のように出題されます。
その一例をご紹介すると、
ある高3生から
『塩化−2−ブチルの脱ハロゲン水素化反応により
生成する2−ブテンの幾何異性体であるトランス
とシスの比率は何対何ぐらいですか?』
という質問がありました。
「赤本には答えだけで その理由が
載っていないのですが・・・」
「どの参考書を見ても
その理由が書いていません。」
(難関大受験者向けの分厚い参考書にも このような
専門的な内容になると載っていないことが多い)
当塾の演習指導では
なぜそのような反応が起こるのか、
なぜそのような比率になるのか、
化学系の大学で初めて習うような
専門的知識も入れながら
絵を書きながら
できる限り わかり易く説明します。
上の比率を理解するためには、
三次元空間の立体化学の考え方が必要です。
反応途中の遷移状態の安定性に影響を与える
のが反応前の立体配置であり、そのひずみの
大きさがトランス/シスの比率を決めます。
(ただし物理的性質・双極子モーメント・官能基の
電気陰性度の影響で、トランス/シスの安定性が
逆転することもあり、詳細はとても複雑です。)
説明を終えると、その生徒さんは
「わかりました! これ 面白いですね!」
知的好奇心が刺激されて、
彼の勉強への意欲がさらに高まったことは
雰囲気で すぐにわかりました。
当塾の塾生さんなら 高3の後半の時期に、
どこにも負けない
専門の化学の世界にご案内いたします!
上の質問から一週間後に、同じ生徒さんから
さらに質問がありました。
『2−ペンチンをパラジウム触媒の存在下で水素を
付加させると、生成する2−ペンテンはシスの方
がトランスより多いのですが、なぜですか?』
この付加反応では、上の脱離反応とは逆で
ひずみの多いはずのシスの方が一方的に生成
する。
理由は、どの参考書を見ても載っていない。
絵を描きながら説明すると わかり易い。
反応は常に三次元空間で起こっている。
触媒を変えるだけで、生成する幾何異性体
シス/トランスの比率を制御できる面白さ。
大詰めの受験勉強であっても
学ぶ楽しさを感じながら
仕上げてほしいと思います。